こんにちは。白うさ🐇です。
フルタイムで働きつつ、不妊治療を続けている30代です。
自分が直面した仕事と治療の両立、多様な国の制度について悩んだり迷ったりすることを共有し、読者の方の悩みを少しでも解決できればと思っています。

本記事は、不妊治療って何ぞや?どんな治療があるの?保険適用になったって聞くけど、よく分からないから不安…という方におすすめです。
この記事を読めば以下について理解が進みます。
- 不妊治療って具体的にどのような治療をするの?
- 保険適用でどこまでの治療ができるの?
- 成功率や、費用は?
不妊治療とは?
不妊治療の概要
不妊治療とは、妊娠を望む夫婦が医療の力を借りて妊娠を目指す一連のプロセスです。不妊治療には様々な方法があり、各カップルの状況に応じて最適な治療法を選択します。
治療法の選択は、医師の診断や検査結果に基づきます。治療は大きく分けて3つのステップがあり、それぞれの方法には特徴があります。妊娠の成功率や費用、体への負担などを総合的に考慮し、自分に合った治療法を選びましょう。

※保険適用の範囲はクリニックや病院によって異なる場合があるため、事前に確認することが重要です。多くの医療機関では、詳細な費用説明や支払いプランの相談に応じてくれるため、気軽に問い合わせてみましょう。
不妊の原因とは?
不妊の原因は様々で、夫婦のどちらか一方、または双方に原因がある場合もあります。女性側の原因としては、卵巣機能の低下や排卵障害、子宮や卵管の異常などが挙げられます。男性側の原因には、精子の数や運動能力の低下、精管の閉塞などがあります。また、原因不明の不妊も存在し、約10~20%のカップルがこのカテゴリーに含まれます。不妊の原因を特定するためには、専門医による詳細な検査が必要です
不妊治療を始めるタイミング
不妊治療を始めるタイミングは、カップルの状況や年齢により異なります。一般的に、1年以上の自然な妊娠を試みても成功しない場合、不妊治療を検討することが推奨されます。特に、女性の年齢が35歳以上の場合は、早めの受診が重要と言われています。年齢と共に妊娠の確率は低下し、治療の成功率にも影響を与えるためです。また、既往症や生理不順など特定の症状がある場合は、早めの専門医の診断を受けることが大切です。不妊治療を始める際には、夫婦でしっかりと話し合い、互いの意見を尊重し合うことが重要です。
初診の流れ
初診時には、まずカウンセリングが行われます。医師が詳細な問診を行い、不妊の原因を特定するための手がかりを探します。次に、基本的な身体検査が行われ、必要に応じて初期の検査が指示されます。初診の段階で疑われる原因や、今後の検査の必要性が説明されます。パートナーと一緒に受診し、双方の情報を提供することが推奨されます。
必要な検査とその内容
不妊治療を進めるためには、詳細な検査が必要です。以下に主な検査項目を紹介します。
- ホルモン検査: 女性の血液を採取し、ホルモンバランスを調べます。月経周期に合わせて行われることが多く、排卵の有無や卵巣の機能を確認します。
- 精液検査: 男性の精液を採取し、精子の数や運動能力、形態などを分析します。これにより、男性側の不妊原因を特定します。
- 卵管造影検査: 女性の卵管の通り具合を確認するための検査です。造影剤を用いてX線撮影を行い、卵管の閉塞や異常をチェックします。
- 超音波検査: 女性の子宮や卵巣の状態を確認するために行われます。経膣超音波や腹部超音波を用いて、子宮筋腫や卵巣嚢腫などの有無を調べます。
- 子宮鏡検査: 子宮内膜の状態を確認するために行われる検査です。小型のカメラを使って子宮内を直接観察し、ポリープや内膜の異常を検出します。
- 染色体検査: 夫婦の血液を採取し、染色体の異常が不妊の原因となっているかどうかを調べます。特に反復流産の経験がある場合に推奨されます。

※検査項目はあくまで例です。全ての医療機関の初診検査で以下を実施するわけではありません。
これらの検査結果を基に、医師は最適な治療法を提案します。不妊治療の成功率を高めるためには、正確な診断が不可欠です。検査は多少の不快感を伴うことがありますが、妊娠への第一歩として重要なステップです。医師やスタッフに相談しながら、安心して検査を受けましょう。
各治療を進めるにあたり、医師とのコミュニケーションはとても重要です。治療内容や費用について詳しく説明を受け、不明点や疑問点があれば遠慮なく質問しましょう。医師との信頼関係を築くことで、安心して治療に取り組むことができます。

医師との信頼関係は大事なポイントです。信頼関係を築くことで安心して治療が行えます。
検査の結果は、通常、数日から数週間で判明します。検査結果に基づいて、医師は具体的な治療計画を立てます。治療方針はカップルごとに異なり、個々の状態や希望を考慮して決定されます。医師とよく話し合い、自分たちに最適な治療計画を立てることが大切です。不妊治療は心身ともに負担がかかることがありますが、専門家のサポートを受けながら前向きに取り組みましょう。
治療ステップ1:タイミング法
タイミング法とは?
タイミング法は、不妊治療の初期段階で試される方法の一つです。排卵の時期を正確に把握し、そこでタイミングを取ることにより妊娠の確率を高めます。タイミング法は、自然な妊娠を目指すカップルにとって最も手軽で負担の少ない治療法です。医師の指導のもと、排卵の時期を特定し、最適なタイミングを計画します。
タイミング法の成功率
タイミング法の成功率は、カップルの年齢や健康状態により異なります。一般的に、若いカップルでは成功率が高く、30代後半から40代になると成功率は低下します。20代後半から30代前半のカップルでは、タイミング法の成功率は約20~30%とされています。
タイミング法の成功率を高めるためには、正確な排卵の把握と健康的な生活習慣が重要です。ストレスを減らし、適度な運動やバランスの取れた食事を心がけることが妊娠の確率を高めます。また、タイミング法を試みる期間は通常6ヶ月から1年程度とされ、それ以上の期間で妊娠が難しい場合は、次のステップへ進むことを検討します。
タイミング法の保険適用について
タイミング法は、不妊治療の中でも比較的費用が低く抑えられる方法です。日本では、タイミング法に関する診察や基本的な検査は、健康保険の適用範囲内となります。具体的には、排卵のための超音波検査や基礎体温の指導、排卵誘発剤の処方などが保険適用され、比較的低コストであるため、始めやすい治療法です。
治療ステップ2:人工授精
人工授精とは?
人工授精(AIH)は、不妊治療の中でも一般的な方法であり、精子を直接子宮に注入することで妊娠の確率を高めます。タイミング法で妊娠に至らなかった場合や、男性側に不妊原因がある場合に試みられます。人工授精は、比較的シンプルで負担の少ない治療法であり、多くのカップルにとって次のステップとして選ばれています。
人工授精の成功率
人工授精の成功率は、カップルの年齢や健康状態、精子の質などにより異なります。一般的に、20代から30代前半のカップルでは成功率が高く、30代後半から40代になると成功率は低下します。成功率は1回の人工授精で約10~15%とされていますが、複数回試みることで累積成功率は高まります。
また、人工授精の成功には、女性の排卵機能や子宮内膜の状態も重要な要素です。適切なタイミングでの実施と、健康的な生活習慣が成功率に影響します。治療中はストレスを減らし、規則正しい生活を心がけることが大切です。
人工授精の保険適用について
人工授精は、日本では一部の費用が保険適用される治療法です。具体的には、人工授精に伴う診察や基本的な検査、精子の洗浄・濃縮費用などが保険適用の対象となります。これにより、カップルの経済的な負担を軽減することが可能です。
治療ステップ3:体外受精
体外受精とは?
体外受精(IVF)は、不妊治療の中でも高度な技術を用いる方法です。卵子と精子を体外で受精させ、その後受精卵を子宮に移植します。タイミング法や人工授精で妊娠に至らなかった場合や、特定の不妊原因がある場合に選択されます。体外受精は、カップルにとって大きな希望をもたらす一方、心身ともに負担が大きいため、詳細な理解と準備が必要です。
体外受精の成功率
体外受精の成功率は、カップルの年齢や健康状態、卵子や精子の質によって異なります。一般的に、20代から30代前半の女性では成功率が高く、30代後半から40代になると成功率は低下します。成功率は1回の治療で約20~40%とされていますが、複数回試みることで累積成功率は高まります。
体外受精の成功には、女性の卵巣機能や子宮内膜の状態が重要です。また、男性の精子の質も成功に大きく影響します。治療中は、ストレスを減らし、適度な運動やバランスの取れた食事を心がけることが大切です。医師とのコミュニケーションを密にし、治療方針を理解しながら進めることで、成功の可能性が高まります。
体外受精の保険適用について
体外受精は高度な不妊治療であり、費用も高額になるため、保険適用の有無は大きな関心事です。日本では、体外受精に関する一部の費用が健康保険の適用範囲に含まれています。具体的には、診察や基本的な検査、卵巣刺激に使用する薬剤の一部が保険適用となります。ただし、保険適用の範囲は年齢や治療回数により制限があります。
まとめ
不妊治療は長期にわたることが多く、心身ともに大きな負担がかかる場合があります。そのため、治療を始める前に、どのような治療があるのか、どのくらいの期間がかかるのか、費用はどの程度かかるのかを事前に理解しておくことが必要です。治療の各ステップについての知識を深め、自分たちにとって最適な選択をするための準備をしましょう。
筆者は医療関係者ではありません。治療を通じて調べたこと、担当医や看護師さんから伺ったことを元に記事を作成しています。従い、本記事の内容については参考までとしてください。本ブログから不明点が明確化し、かかりつけの医療機関に尋ねるきっかけになれば幸いです。
コメント